【マッチレポート】関東大学ジュニア選手権 慶應大学戦
2025年11月9日(土)関東大学47回ジュニア選手権の第4節となる慶應義塾大学戦が(以下慶應)が東海大学ラグビー場で行われた。メンバーには⑯佐々木天雅(大阪桐蔭:2年)、⑲川嶋凌太(目黒学院:4年)が公式戦初選出。他にはこれまでAチームのメンバーとして公式戦に出場していたメンバーが多く選出され、経験豊富なメンバーが揃った。前節の試合を棄権し、勝ち点が最も低い東海大学。まさにもう後がないこの一戦。負ければカテゴリー2との入れ替え戦に回ることとなる。先週の東洋戦勝利の勢いをそのままに、Jr.チームは、ホームアドバンテージを生かしてチーム全員で勝利を掴み取りたい大事な1戦となった。
前半
前半1分
東海はキックオフからプレッシャーをかけ、キックチャージからボールを奪い、そこから左右にボールを展開し慶應ディフェンスを揺さぶる。勢いのあるアタックで前に出続け、最後は⑧ ヴィリアミ・マフィ(東海大福岡:4年)がボールを押さえ先制トライを奪い幸先の良いゲールの入り。キックは外れ、5-0となる。
5-0
前半4分
東海は連続アタックからペナルティを獲得するとタッチキックを選択し、敵陣22m付近まで攻め込む。ラインアウトからサインプレーやオフロードパスを巧みに使い前進していき、最後は⑨吉田永遠(京都成章:4年) のタイミングの良いパスを受けた②津田仁(光泉カトリック:4年)がボールを押さえトライを奪う。⑩廣田真士(報徳学園:4年)のキックも決まり、12-0となる。
12-0
前半14分
東海は自陣10mからラインアウトモールを組み、ショートサイドにアタックをし、素早く華麗なパスで敵陣22m付近まで攻め込む。そこからフォワード・バックスが一体となったアタックを仕掛けるがボールを慶應ディフェンスにインターセプトされてしまい、そのままトライを許す。キックも決まり、12-7となる。
12-7
前半26分
東海は自陣22m付近から慶應ボールラインアウトにプレッシャーをかけ、ターンオーバーし、素早くボールを回し外に展開。そこから東海は、⑩廣田の華麗なキックから50:22に成功すると、敵陣5mラインアウトからモールを形成する。フォワードが一体となり押し切り、最後は②津田がボールを押さえトライを奪う。キックは外れ、17-7となる。
17-7
前半30分
東海は慶應が上げたハイパントキックをキャッチすると素早くボールを外に展開し、キックを巧みに使い敵陣22mまで侵入する。東海は敵陣22mラインアウトから用意していたバックスのサインプレーで慶應ディフェンスを翻弄し、ボールをもらった⑭堀田倭(長崎海星:3年)が走り切りトライを奪う。⑩廣田のキックも決まり、24-7となる。
24-7
前半39分
東海は自陣10m付近から慶應のラインアウトモールで攻め込まれる。東海は力強いモールディフェンスでモールを止めるが慶應のキックを使ったアタックで自陣5mまで侵入されてしまう。東海は自陣5mラインアウトから陣地を戻そうと試みるがラインアウトでミスをし、そのミスボールを慶應が素早く拾いそのままトライを許す。キックは外れ、24-12となる。
24-12
これが前半最後の得点となる。
後半3分
東海は敵陣22m付近でのスクラムからフォワードがプレッシャーをかけ、アドバンテージを獲得すると、その勢いのままボールを展開する。相手のギャップを見ていた⑩廣田がギャップに鋭く走り込み、トライを奪う。⑩廣田のキックも決まり31-12となる。
31-12
後半9分
東海は敵陣ゴール前でラインアウトを獲得するがオーバーボールとなり、慶應に素早く展開されてしまう。東海は慶應のアタックに必死に食らいつくが、東海のディフェンスの僅かなスペースを狙われトライを許してしまう。キックは外れ、31-17となる。
31-17
後半10分
⑧ヴィリアミ・マフィ(東海大福岡:4年)⇒ ⑳平坂亮輔(目黒学院:3年)
③ 小濱由路(平塚学園:3年)⇒ ⑱阿部輝(秋田工業:3年)
後半16分
東海は敵陣22mでラインアウトを獲得する。
東海は巧みなプレーで慶應のディフェンスを翻弄すると⑩廣田からのラストパスを、1度慶應に弾かれるも⑪正木空馬(京都工学院:2年)が拾い、持ち前の力強いランでトライを奪う。キックは外れ、36-17となる。
36-17
後半20分
東海は自陣22m慶應ボールのラインアウトからモールを形成されるも、磨いた武器であるモールディフェンスで圧力をかけ、ターンオーバーに成功する。東海は素早く外へと展開し、敵陣深くまで侵入する。その後、個々の強さで圧倒し、最後は⑪正木がボールを受け、トライを奪う。⑩廣田のキックも決まり、43-17となる。
43-17
後半21分
② 津田仁(光泉カトリック:4年) ⇒ ⑰垣田基樹(東海大大阪仰星:4年)
⑨ 吉田永遠(京都成章:4年) ⇒㉑山田莞大(大阪桐蔭:4年)
⑩廣田真士(報徳学園:4年) ⇒㉒奥田泰進(東海大大阪仰星:4年)
後半26分
東海は敵陣ゴールライン付近のラインアウトから得意のモールを形成する。そこから、慶應のモールディフェンスをうまくずらし、そのまま押し切ってトライとなる。キックは外れ、48-17となる。
48-17
後半27分
① 中尾優人(栄徳:2年) ⇒ ⑯佐々木天雅(大阪桐蔭:2年)
⑤永田拳(東海大相模:2年) ⇒ ⑲川嶋凌太(目黒学院:4年)
後半28分
東海は敵陣10mラインアウトから慶應ディフェンスを突破する。そこから、素早くボールを展開し、空いているスペースを狙ったアタックを仕掛ける。最後は外側でのバックスの華麗なパス回しにより、トライを奪う。㉒奥田のキックも決まり、55-17となる。
55-17
後半31分
東海は敵陣ゴール前で慶應ボールのラインアウトからフリーキックを獲得する。東海は素早い反応からタップキックで⑱阿部がボールを受ける。強みのフィジカルプレーを発揮し、トライを奪う。㉒奥田のキックも決まり、62-17となる。
62-17
後半32分
⑬高崎 大我(桐蔭学園:2年)⇒㉓ミンドウラム・マーカス・廣紀(筑紫:4年)
後半35分
東海は敵陣ゴール前でスクラムを獲得する。東海は得意のスクラムでペナルティを獲得し、再度スクラムを選択する。東海はスクラムのヒットから慶應を後退させ、勢いのまま押していきそのままトライを奪う。㉒奥田のキックも決まり、69-17となる。
69-17
これが後半最後の得点となり、ノーサイド。
最終スコア 東海69-17慶應
関東大学47回ジュニア選手権の第4節となる慶應義塾大学戦は東海のアタックが終始光る展開となった。試合の入りでテンポ良く2トライを奪い流れに乗ると後半には自由自在にボールを動かし相手を翻弄し、得点を重ねた。しかし自分たちのミスで失点してしまった場面もあるためしっかり反省し、改善していきたい。次戦からは負けたら終わりのプレーオフが始まる。今回うまくいったアタックを更に磨き、課題に残った点を改善し勝利を目指したい。
