【マッチレポート】2025年度関東大学リーグ戦 関東学院大学戦
2025年10月12日(日)、関東大学リーグ戦1部第3戦の関東学院大学戦(以下関東学院)が東海大学湘南校舎ラグビー場で行われた。メンバーには先週のジュニア選手権で2トライと大活躍した⑭山口廉太(昌平:1年)がリーグ戦初出場となる。また、怪我から復帰した⑨山田莞大(大阪桐蔭:4年)もスタメンとなった。
これまで多彩なアタックで得点を量産してきた東海大学。ここまでの課題であったディフェンスシーンをどこまで改善できるかが鍵となる大事な1戦となった。
前半
前半6分
東海は敵陣10m付近でターンオーバーに成功し、ボールを外に回して連続アタックを仕掛けペナルティを獲得する。タッチキックを選択し、敵陣5mラインアウトからモールを形成し一度崩れてしまうも、そこから力強いプレイヤー中心に縦への連続アタック、最後は⑨ 山田莞大(大阪桐蔭:4年)が相手の隙を突き先制トライを奪う。⑫コンラッド・セブンスター(Monument-Highschool:3年)のキックも決まり、7-0となる。
7-0
前半16分
東海は自陣でペナルティを犯してしまい、自陣5mまで侵入されてしまう。東海は体を張ったディフェンスでボールを奪うことに成功するが、再びペナルティを犯してしまう。関東学院は5mラインアウトからモールを形成し、東海はフォワードが一体となりディフェンスするがボールを持ち出した相手を止めることが出来ずトライを許してしまう。キックは外れ、7-5となる。
7-5
前半23分
東海は敵陣から関東学院の巧みなボール回しでディフェンスを突破されてしまい、ペナルティを犯す。関東学院は自陣10m付近ラインアウトから連続アタックを仕掛け、東海は鋭いタックルをするがまたもやペナルティを犯す。自陣ゴール前5mラインアウトからのモールを体を張り止めようとするが押し切られ逆転トライを許してしまう。キックも決まり、7-12となる。
7-12
前半26分
⑭山口廉太(昌平:1年)→ ㉒髙﨑大我(桐蔭学園:2年)
前半35分
東海は自陣ゴール前まで侵入されるが粘り強くディフェンスしターンオーバーに成功。陣地を戻し、自陣10m付近から関東学院がキックを使いアタックするが再度東海がターンオーバーに成功する。その後、東海は、スクラムから連続アタックを試みるが関東学院のディフェンスによりペナルティを犯す。関東学院はペナルティゴールを選択しそのゴールを決め、7-15となる。
7-15
前半36分
東海はリスタートから関東学院のアタックに圧力をかけ、敵陣22m付近でターンオーバーに成功する。そこから左右にボールを展開する。フォワード、バックスが一体となったボール展開から⑬古屋健太朗(秋田工業:4年)が抜け出し、ラストパスを受け取った⑪鬼頭慶(中部大春日丘:1年)がそのまま走り切りトライを奪う。⑫コンラッド・セブンスターのキックも決まり、14-15となる。
14-15
前半41分
東海はハーフラインスクラムからスペースにキックをし、敵陣に侵入する。東海は関東学院ボールラインアウトに圧力をかけミスを誘い、マイボールスクラムを獲得する。そこから速いボール展開と縦へのアタックで着実にフェーズを重ね、最後はゴール前で⑥細川聖(黒沢尻北:3年)がスペースに力強く走り込みボールをもらいタックルを跳ね退けトライを奪う。キックは外れ、19ー15となる。
19-15
これが前半最後の得点となる。
後半7分
東海は自陣10m付近で、鍛えた組織ディフェンスからペナルティを獲得する。タッチキックを選択し敵陣22m付近でのマイボールラインアウトから再開される。東海はバックスへと展開すると、最後は⑤ ランギ・トゥポウ(東海大福岡:1年)の破壊力のある突破で関東学院のディフェンスに強引に穴をあけ、そのままトライを奪う。
キックは外れ24-15となる。
24-15
後半21分
⑫コンラッド・セブンスター(Monument-Highschool:3年)の危険なタックルによりイエローカードが出せれる。
後半27分
東海は敵陣ラインアウトから関東学院の巧みなボール回しでディフェンスを突破されてしまう。必死のディフェンスでトライラインを死守するもペナルティを犯してしまう。東海は自陣5m関東学院ボールラインアウトからミスを誘うもターンオーバーとはならない。東海はFWでディフェンスの圧力をかけ続けるものの、関東学院にディフェンスの間を鋭く走られトライを許してしまう。
キックは外れ24-20となる。
24-20
後半32分
東海は徹底されたディフェンスシステムと個々の強さによりセンターライン付近でペナルティを獲得する。タッチキックを選択し、敵陣22m付近ラインアウトを獲得する。東海は得意のラインアウトからのモールを選択するが関東学院に競られてしまい、関東学院ボールとなってしまう。東海はFWが攻守をすぐに切り替えペナルティを獲得。再度タッチキックを選択し敵陣5mでのラインアウトとなる。東海はモールを形成し、スペースを見ていた⑧ヴィリアミ・マフィ(東海大福岡:4年)が抜け出し、パワーで押し込みトライを奪う。
⑮浦本明惟(松山聖陵:2年)のキックも決まり31-20となる。
31-20
これが後半最後の得点となる。
後半33分
⑧ヴィリアミ・マフィ(東海大福岡:4年)⇒ ⑳上林虎太郎(東海大相模:4年)
⑪鬼頭慶(中部大春日丘:1年)⇒㉓ウェスリー・トンガ(東海大福岡:3年)
後半36分
⑨ 山田莞大(大阪桐蔭:4年) ⇒㉑石川裕大(東海大相模:3年)
後半38分
① 小柳竜晟(熊谷:4年)⇒⑯中尾優人(栄徳:2年)
後半41分
②川村航平(茗溪学園:2年)⇒ ⑰津田仁(光泉カトリック:4年)
東海は敵陣へ侵入するも得点とはならなかったが、自慢のディフェンスで関東学院の猛追を振り切り、ノーサイドとなる。
最終スコア 東海31-20関東学院
関東大学リーグ戦1部第3戦の関東学院大学戦は、苦しみながらも粘り強さを見せ、なんとか勝利を掴み取ることができた。前半の入りから敵陣に侵入し、幸先よく先制することができたが、試合が進むにつれてディフェンスの時間が続き、ペナルティ(合計15)が重なり失点を許してしまった。後半は攻め込まれる時間が続くもPOMの⑦薄田周希(東海大仰星:4年)を筆頭に粘りのディフェンスを見せ、なんとか相手の得点を抑えた。次戦の日本大学戦では今回の課題にあがったペナルティの数を減らし、規律のあるディフェンスをできるように準備していきたい。
