【マッチレポート】関東大学春季交流大会Aグループ 明治大学戦
2025年6月1日(日曜日)関東大学春季交流大会Aグループの第4戦となる明治大学(以下明治)戦が東海大学湘南校舎ラグビー場で行われた。
東海大学(以下東海)は、先日行われた関東大学春季交流大会Aグループ帝京大学戦での大敗から得た反省を活かし、3試合ぶりの勝利を掴み取りたい大事な一戦となった。メンバーには、昨季の高校日本代表として活動した期待のルーキー⑥トゥポウ・ランギ(1年 : 東海大福岡)が初選出、初先発となった。他にも⑰今津虎之介(1年 : 東海大仰星)、㉕黒田遥斗(2年 : 常翔学園)が初選出された。
前半8分
東海は敵陣22mラインアウトからFWの力強い縦のアタックを仕掛ける。そこからアタックを継続し、最後は⑨吉田永遠(4年 : 京都成章)の華麗なバックフリップパスに反応した⑤朝倉晴樹(2年 : 大産大附)がボールキャリーでゴール前まで迫るも、ボールを落としてしまい惜しくもトライを逃してしまう。
前半13分
東海は敵陣5m付近からラインアウトモールを形成するが止められてしまう。そこからFWとBKの一体となったアタックからペナルティを獲得する。タッチキックを選択し、敵陣5mラインアウトから再度モール形成に試みるがラインアウトからボールが乱れてしまいボールを奪われ、またしてもトライを逃してしまう。
前半30分
東海は自陣22mからハイパントを上げ再獲得に成功する。そこから連続アタックを仕掛けるがペナルティを犯してしまう。東海は明治に不意を突かれ、素早いタップキックからリスタートされ、ゴール前まで突破されてしまう。東海は懸命に戻り、ディフェンスするが、最後はディフェンスの間を突かれ先制トライを許してしまう。キックも決まり、0-7となる。
0-7
前半34分
東海は敵陣5mラインアウトを選択するも明治のディフェンスによってターンオーバーを許す。こぼれ球に反応した明治は鋭いステップでディフェンスをずらす。そのまま裏にボールを蹴りゴール前まで侵入。東海が先に追いつくがボールを落としてしまう。明治は敵陣5mスクラムから縦のアタックを仕掛ける。東海は体を張りディフェンスするも、オフロードパスを繋がれトライを許す。キックも決まり、0-14となる。
0-14
これが前半最後の得点となる
後半9分
東海は自陣22m付近での明治ボールラインアウトから必死にディフェンスするも、ペナルティーを犯してしまう。明治はスクラムを選択すると、鍛えた武器であるスクラムでプレッシャーを与えるも、スクラムハーフのショートサイドへの持ち出しに対応できずトライを許してしまう。キックも決まり、0-21となる。
0-21
後半10分
⑨吉田永遠(4年:京都成章)→㉑山田莞大(4年 : 大阪桐蔭)
後半17分
⑤朝倉晴樹(2年 : 大産大附)→⑳松本賢志郎(2年 : 熊谷)
後半20分
東海は敵陣でペナルティを獲得する。タッチキックを選択し、ゴール前マイボールラインアウトからモールを形成する。スクラムと同じく大きな武器であるモールで取りきりにかかるが、明治のディフェンスに押し切れずパイルアップとなり、トライを逃してしまう。
後半24分
③阿部輝(3年 : 秋田工業)→⑱小濱由路(3年 : 平塚学園)
後半26分
①中尾優人(2年 : 栄徳)→⑯林龍之介(3年 : 筑紫)
後半28分
明治は敵陣10m付近での明治ボールラインアウトから連続攻撃を仕掛ける。東海は粘り強いディフェンスで対抗するが、ディフェンスの隙間を狙われ、少しづつ前進を許し、最後は湧き上がってきたサポートにオフロードパスを繋がれトライを許してしまう。キックも決まり0-28となる。
0-28
後半30分
②川村航平(2年:茗溪学園)→⑰今津虎之介(1年:東海大仰星)
⑪ 正木空馬(2年 : 京都工学院) →㉓大野陽世(1年 : 茗溪学園)
⑦張剛士(3年:関大北陽)→⑳ ポエットカー若(2年 : 東海大福岡)
後半34分
④ 篠田晃成(1年:大阪桐蔭) → ⑲渡邉拓斗(3年:帝京)
後半34分
東海は重なるフェーズの中で⑫鈴木の鋭いタックル等良いプレーもあったものの、自陣でペナルティーを犯してしまう。明治は敵陣ゴール前からラインアウトモールを形成し、東海はプライドを背負って対抗するもそのまま押し切られ、トライを許してしまう。キックも決まり0-35となる。
0-35
後半39分
東海は自陣でノックフォワードをしてしまい、明治ボールスクラムから再開される。スクラムから東海は前に出るディフェンスをするがタックルミスをしてしまい、相手バックスに走られトライを許してしまう。キックも決まり0-42となる。
0-42
後半42分
東海はマイボールキックオフからの明治のハイパントに対し⑮コンラッド・セブンスター(3年: Monument-Highschool)が自慢の身長を活かし空中戦を制すると、㉑山田が鋭く切り裂くアタックを仕掛けラインブレイクする。しかしラックでプレッシャーをかけられ、ターンオーバーを許し、そのまま走られトライを許してしまう。キックは外れ0-47となる。
0-47
これが最後の得点となりノーサイド。
関東大学春季交流大会Aグループ第4戦目は課題が多く残る試合となった。
前回の試合と比べると前半は、体を当てディフェンスで前に出ることができ、ミスを誘いピンチを凌ぐ場面もあったが、試合が進むにつれて規律が乱れ反則が重なり、その結果多くの得点を許してしまった。また2試合連続完封されたアタックは、チャンスの場面でのミスやセットプレーが噛み合わないなどゴール前での精度に欠け、課題が多く残った。次戦の東洋大学戦は昨年関東大学リーグ戦で負けた相手でもあるため、昨年の雪辱を晴らすためにも今回出た課題を修正し、関東大学春季交流大会Aグループ最終戦を勝利で終えたい。