【マッチレポート】関東大学春季交流大会Aグループ 大東文化大学戦
2025年5月4日(日曜日) 関東大学春季交流大会Aグループの初戦となる大東文化大学戦(以下大東文化)が、東海大学湘南校舎ラグビー場で行われた。
東海大学(以下東海)は今年度15人制の公式戦としてこの試合が初戦。昨年リーグ戦で引き分け、チャンピオンとなった相手に、しっかりと勝ち切り、チームに勢いを与えたい大事な一戦となった。
東海のスターティングメンバーには、④朝倉晴樹(2年:大産大附)、⑦和田寛大(2年:東海大仰星)、セブンズ大会優勝の立役者⑪大野陽世(1年:茗溪学園)、⑬ミンドウラムマーカス廣紀(4年:筑紫)、⑮黒澤航希(3年:秋田工業)が選出され、リザーブには⑯林龍之介(3年:筑紫)、⑲渡邉拓斗(3年:帝京)、⑳末吉晃樹(4年:長崎北陽台)、㉒野口柊(3年:東海大相模)、ボールスキルセンスの光る⑲篠田晃成(1年:大阪桐蔭)と多くのメンバーが初の選出となった。
前半
前半5分
東海は自陣22m付近でペナルティを犯してしまう。大東文化はタッチキックを選択し、自陣5mラインアウトからモールを形成するも崩れてしまう。そこからボールを展開すると、空いたスペースにボールを運ばれ先制のトライを許してしまう。キックも決まり0-7となる。
0-7
前半8分
東海は敵陣22m付近ラインアウトからボールを展開し連続アタックでフェイズを重ねる。左サイドのスペースを見ていた⑨山田莞大(4年:大阪桐蔭)に⑬古屋健太朗(4年:秋田工業)が走りこみ、ディフェンスを振り切りトライを奪う。⑩浦本明惟(2年:松山聖陵)のキックも決まり7-7となる。
7-7
前半17分
東海は敵陣5m付近スクラムでペナルティを獲得し、再度スクラムを選択する。そこから⑧カストン・フォヌア(2年:東海大福岡)がボールを持ち出し、得意の力強いキャリーでトライを奪う。⑩浦本のキックも決まり14-7となる。
14-7
前半25分
大東文化のノックフォワードにより敵陣5m付近東海ボールスクラムとなる。東海はスクラムから⑧カストン・フォヌアがボールを持ち出し、持ち前のフィジカルを活かしトライを奪う。キックは外れ19-7となる。
19-7
前半32分
東海は敵陣22m付近でペナルティ獲得し、タッチキックを選択する。敵陣5mラインアウトからモールを形成してFWが一体となりそのまま押し切り最後は②川村航平(2年:茗溪学園)がトライを奪う。キックは外れ24-7となる。
24-7
前半34分
大東文化ボールキックオフから詰めの早いプレッシャーを受けて落球、そのボールを相手に拾われそのまま走りきられトライを許してしまう。キックも決まり24-14となる。
24-14
前半41分
東海は自陣10m付近でペナルティを犯してしまう。大東文化はタッチキックを選択し、自陣5m付近まで攻め込まれる。ラインアウトからモールを形成され、東海も押し返すが最後は狭いサイドにボールを運ばれ右隅にトライを許してしまう。キックは外れ24-19となる。
24-19
これが前半最後の得点となる。
後半
⑧フォヌア・カストン(2年:東海大福岡)→⑲渡邉拓斗(3年:帝京)
後半2分
東海は敵陣ゴール前でのラインアウトからモールを形成すると、東海FW自慢のモールでペナルティを誘う。敵陣5mラインアウトから再びモールを形成し、そのまま押し切り、トライを奪う。キックは外れ、29-19となる。
29-19
後半8分
東海は自陣10mの大東文化ボールラインアウトから展開してきた大東文化に対して前に出るディフェンスで対抗するが、ディフェンスラインの僅かなスペースを突かれそのままトライを許してしまう。キックも決まり29-26となる。
29-26
後半14分
東海は敵陣22mからこの春鍛え上げたスクラムで大東文化を崩し、ペナルティを獲得する。敵陣ゴール前東海ボールラインアウトからモールを形成し、FW一体となった強力なモールで押し切りトライとなる。⑩浦本のキックも決まり36-26となる。
36-26
後半14分
⑨山田莞大(4年:大阪桐蔭)→㉑川久保瑛斗(4年:長崎北陽台)
②川村航平(2年:茗渓学園)→⑰津田仁(4年:光泉カトリック)
③杉浦皓亮(4年:名古屋)→⑱阿部輝(3年:秋田工業)
後半16分
東海はロングキックで陣地の回復を狙う。大東文化はカウンターからショートパントを選択。それに反応した⑬ミンドウラムマーカス廣紀(4年:筑紫)からボールが繋がり、最後は⑮黒澤航希(3年:秋田工業)が華麗なステップと力強いランでディフェンスを振り切り、トライを奪う。⑩浦本のキックも成功し、43-26となる。
43-26
後半22分
東海は自陣22m付近での大東文化ボールラインアウトからモールを形成されるも、完全に防ぎきる。そこからボールを展開され、前に出るディフェンスでターンオーバーの機会を伺う。しかし、テンポよくボールを繋がれ、最後はディフェンスラインのギャップを突かれトライを許してしまう。キックも決まり43-33となる。
43-33
後半22分
①星田知裕(4年:浜松工業)→⑯林龍之介(3年:筑紫)
⑦和田寛大(2年:東海大仰星)→⑳末吉晃樹(4年:長崎北陽台)
後半27分
東海は自陣22m付近での大東文化ボールラインアウトからボールを展開される。東海はディフェンスで前に出てプレッシャーをかけるも、数的優位を作られてしまい、対応しきれずトライを許してしまう。キックも決まり43-40となる。
43-40
後半27分
⑬ミンドウラムマーカス廣紀(4年:筑紫)→㉓北村光基(4年:東海大大阪仰星)
後半34分
東海は敵陣10mでの東海ボールスクラムからボールを展開する。⑩浦本が空いている裏のスペースへショートパントを選択する。そのボールを㉓北村光基(4年:東海大仰星)がキャッチし、外のスペースに待っていた⑪大野陽世(1年:茗渓学園)へと見事なパスワークでトライとなる。キックは外れ48-40となる。
48-40
後半34分
⑩浦本明惟(2年:松山聖陵)→㉒野口柊(3年:東海大相模)
⑲渡邉拓斗(3年:帝京)→㉔篠田晃成(1年:大阪桐蔭)
⑮黒澤航希(3年:秋田工業)→㉖福山寛大(3年:関大北陽)
後半41分
東海は敵陣22m付近東海ボールラインアウトからモールを形成し、大東文化がペナルティを犯す。そして、再び敵陣5m付近東海ボールラインアウトからモールを形成し、FW一体となったモールに大東文化は手も足も出ず、トライをとりきる。㉒野口のキックも決まり55-40となる。
55-40
これが最後の得点となりノーサイド。
最終スコア 東海55-40大東文化
関東大学春季交流大会Aグループ第1戦目は、東海にとって多くの成果と新たな課題が見つかる試合となった。
前半ではリズム良くアタックすることができたため、リードして折り返すことができたが、後半には一時3点差まで追いつかれる場面があった。前後半通して、ハンドリングミスでチャンスを失い、ペナルティからの失点が課題となった。アタック、ディフェンス共に課題を修正し、次戦の早稲田大学戦に挑みたい。