【マッチレポート】第43回関東大学ジュニア選手権 慶應義塾大学Jr.戦
2022年10月9日(日)、第44回関東大学ジュニア選手権慶應大学戦が慶應大学日吉キャンパスグラウンドで行われた。東海大学(以下東海)のスターティングメンバーには、①高橋凛(3年:東海大大阪仰星)が選出され、⑱杉浦皓亮(1年:名古屋高校)は初のメンバー入りとなった。
慶應大学（以下慶応）ボールでキックオフ
前半2分 東海が自陣でペナルティーを犯すと、慶應はラインアウトを選択。ラインアウトからモールを形成しそのまま押し込まれ、先制トライを許す。ゴールは外れ、0-5となる。
前半5分、東海は敵陣でペナルティーを獲得し、ラインアウトを選択する。ゴール前での最初のアタックを試みるも、ミスを犯し、得点にはならなかった。
前半14分、ペナルティーを獲得した東海は、再度ラインアウトを選択。モールを形成すると力強く押し込み同点トライを決めた。さらには、⑩北村光基(1年:東海大大阪仰星)のキックも成功し7-5と逆転する。
前半18分、東海のキックをキャッチし、蹴り返そうとした慶應に⑭本間智貴(4年:青森北)がチャージにいく。チャージしたボールがそのまま胸に入り、⑭本間がゴールまでボールを運んだ。ゴールも成功し、14-5となる。
前半32分、中盤でボールを継続していた東海だったが、後ろに逸れてしまったボールを慶應に拾われ、そのままゴールラインまでボールを運ばれトライを許す。ゴールも入り、14-12となる。
前半37分、敵陣での相手ボールスクラムを押し込みボールを奪取した東海は、連続攻撃を開始。ブレイクダウンから素早くボールをさばく⑨竹田怜央(3年:東海大大阪仰星)に合わせてフラットに走り込んできた⑬何松健太郎(3年:東海大大阪仰星)がボールを受け取りそのままトライする。ゴールも成功し21-12となる。
前半40分、中盤でターンオーバーし、⑫今村泰士(4年:筑紫)がボールを奥に蹴り込む。そのボールを⑬何松が足に当てると、⑮田中挑(3年:東農大二)がキャッチ。そのままゴール隅にボールを運んだ。ゴールは外れ、26-12となり前半が終了した。
後半東海ボールでキックオフ
前半を26-12 で折り返した東海は、後半7分敵陣22メートル付近でボールを展開し、ペナルティーを獲得する。タッチに蹴り出しライアウトを選択した東海は、モールを形成する。惜しくも相手のディフェンスに阻まれモールでのトライにはならなかった。しかし、ラックから④中山竜太朗(2年:東海大大阪仰星)が持ち込み後半最初のトライを決める。惜しくもキックは決まらなかったが31-12と差を広げる。
その後は、東海の反則もあり慶応が自陣深くまで攻め込み連続攻撃をされディフェンスをする時間が増える。後半16分前に出るディフェンスでトライを許さなかった東海であったが、オフサイドのペナルティーを犯してしまい、ライアウトからモールを形成される。東海のフォワードが止めるもモールが崩れたサイドを持ち込まれトライを許す。ゴールは決まらず31-17とされる。
後半19分。敵陣からボールを展開し連続攻撃を仕掛けた東海は、⑩北村から内側をえぐるように走り込んできた⑫今村へ繋ぎラインブレイクし、サポートしていた⑩北村へと再び繋ぎトライ。ゴールも成功し38-17とする。このタイミングで⑨竹田と㉑辻(2年:常翔学園)が交代した。
後半32分相手の高いキックボールをキャッチした東海は、ラックを作りそこからフォワードとバックスの連続攻撃を仕掛けた。⑯平晴樹(4年:長崎北)からの短いパスで⑰亀井爽良(4年:九州学院)が大きくゲインをすると右側にサポートしていた⑬何松がそのままゴール中央にトライ。⑩北村と代わって入った㉒奥田泰進(2年:東海大大阪仰星)のキックも決まり45-17とする。
後半38分。グラウンド中央で相手のペナルティーを獲得した東海は、タッチに蹴り出しライアウトを選択。モールをうまく形成した東海は、左側にうまくディフェンスをづらし、⑰亀井がゴールまで持ち込みトライを決める。惜しくもキックは決まらなかったが50-17とリードをさらに広げる。
後半43分。慶応がラストプレーで自陣深くまで攻め込み、東海がペナルティーを犯してしまう。ラインアウトからモールを形成され、東海も必死にディフェンスするも相手のバックスも加わりモールを押し込まれた。ゴールも成功し50-24とされる。これが後半最後のトライとなり試合終了。
先制点を許してしまった東海であったが、強みであるフォワードのラインアウトモールやバックスの繋ぎを活かしてトライを重ねて行った。うまく立て直すことに成功した東海は念願のジュニア選手権初白星を獲得した。今回の試合での勝利を弾みにしてに次戦の明治戦でも勝利を目指す。