【マッチレポート】第43回関東大学ジュニア選手権 帝京大学Jr.戦
2022年9月18日(日)、第44回関東大学ジュニア選手権帝京大学戦が東海大学湘南校舎ラグビー場で行われた。東海大学(以下東海)のスターティングメンバーには、ルーキーの⑦薄田周希(1年:東海大大阪仰星)と⑩北村光基(1年:東海大大阪仰星)が選出されたほか、⑱岩舘大樹(2年:盛岡工業)が初の公式戦出場となった。
前半
東海ボールでキックオフ。
今試合の序盤は、両チームともミスが連発し、中盤での攻防が多く、なかなか得点が動かない展開となった。
前半12分、東海は自陣での相手ボールラインアウトからのアタックを前に出て止めるも帝京大学(以下帝京)にスペースのあった逆サイドを突破されると、ゴール端にトライを許し、0-5と先制点を奪われてしまう。
前半21分、敵陣ゴール前でペナルティーを獲得すると東海はラインアウトを選択。ラインアウトからモールを形成し最後は②奥田玲大(3年:京都工学院)がグラウンディングしトライを奪った。ゴールは外れるも5-5としゲームを振り出しに戻した。
前半27分、東海は自陣ゴール前での帝京のラインアウトモールを食い止めるが、ボールをスペースに運ばれトライを許してしまう。ゴールも成功し5-12となる。
前半34分、自陣でのスクラムから⑫今村泰士(4年:筑紫)からのパスを受けた⑪川久保彪我(3年:長崎北)がDFを突破しゴールラインまでボールを運び直前の帝京DFが危険とされペナルティートライとなり、12-12と再び帝京に追いついた。
前半40分、キックカウンターから⑭本間智貴(4年:青森北)が大きくゲインし、ゴール前5メートルまで攻め込むも反則となってしまい、トライは取りきれず前半が終了した。
同点で前半を終えた東海は前半開始早々、帝京大学のキックオフボールに競り負け帝京大学にボールを展開される。東海も必死にディフェンスするも、左サイドにトライをされ、12-17と逆転を許す。
後半
帝京ボールでキックオフ。
後半6分、東海のラインアウトミスからスクラムになりボールを展開される。右奥の空いたスペースに10番からのキックパスが通ってしまい、後半始まって2本目のトライを許してしまう。ゴールも成功し、12-24とリードを広げられる。
後半10分、なんとか後半のトライを決めたい東海は、中盤からボールを展開し、少しずつ敵陣に攻め込む。ミスによりノックオンしてしまうが、東海自慢のフォワードがスクラムを押し切り相手からペナルティーを獲得する。タッチに蹴り出しラインアウトを獲得し、モールを選択する。モールは崩れてしまうが、⑧村田和志(京都成章)が、持ち出し、相手選手をはじきトライを決める。後半はじめてのトライとなり17-24と差を縮める。
後半17分、東海は相手のハイパントキックを取り、そのボールをスペースに展開する。⑬何松健太郎(東海大大阪仰星)から⑪川久保彪我に繋ぎ、裏のスペースにキックをして敵陣ゴール前まで攻め込む。しかし、ラックに集まり狭いスペースを抜かれボールを繋がれたことでトライを決められる。ゴールも成功し、17-31と再び差を広げられる。
後半30分、自陣でプレーする時間が増え、自陣22メートル付近のディフェンスでペナルティーを犯してしまう。帝京がペナルティーゴールを選択し、ゴールを決められ17-34とされる。
後半32分、ゴール前で相手にモールを形成されるが、東海のディフェンスによりボールを獲得。⑨竹田怜央(東海大大阪仰星)が抜け出し⑫今村秦士(筑紫)⑬何松と繋ぐも、相手のディフェンスに阻まれミスボールをそのままトライされてしまう。ゴールも成功し、17-41となる。
後半35分、帝京ボールのスクラムから再びフォワード陣がスクラムを押し切り、相手の乱れたラックからボールを奪う。そこからフォワードの連続攻撃により、⑰安藤良太(東海大相模)がトライを決める。ゴールも決め、24-41と点差を縮める。
その後も前に出るディフェンスで帝京のアタックを封じ、ボールを展開するアタックを継続したがこのトライが最後となった。
第44回関東大学ジュニア選手権の初戦となる試合であったが、東海にとって課題が残る悔しい結果となってしまった。前後半通じて試合の入りにミスが多くトライを許してしまうという課題が出た試合であった。東海の自慢のフォワード陣からトライを決め、流れを掴みたかったものの、東海のミスも重なりうまく試合の流れを手繰り寄せることができなかった。次戦の早稲田大学戦では、ジュニアカテゴリーでの1勝目を目指す。